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程木研究室
中部大学
応用生物学部
環境生物科学科
Hodoki Laboratory
Dept. of Environmental Biology, College of Bioscience and Biotechnology,Chubu University
環境教育
自然豊かな地域で育った方以外は、川で遊び、水の中のいきものを観察した経験がほとんどないのではないでしょうか。私は神奈川県横浜市で育ちましたが、近くの一級河川の水質が悪く、また、危険だという事もあり、川に近づくなと言われて育ちました。研究者にならなければ、一生、河川や湖沼の環境問題に気をとめることはなかったかもしれません。自然やいきものと触れ合うという経験は、環境問題に思いをはせ、その問題解決をはかる動機としてとても重要だと思います。また、現在の環境教育では、幼稚園~高校生への取組が取り上げられることが多いように思います。確かに将来の持続可能な社会の形成を担うのは若い世代ですが、現在の自然や生物多様性の保全に責任を持つのは大人世代です。私たち大人がきちんと責任を果たさなければ、次世代への負荷がより大きくなり、持続可能な社会への変換がより困難になることでしょう。そのため、若い世代だけでなく、自然とふれあう機会が少なかったかもしれない私たち大人世代も対象とした環境教育も重要なのでは考えており、これから少しずつ実践していきたいと考えています。
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